依存症回復プロセス３：ギャンブルから離れるため（逃げるため）学ぶ
前回。
ギャンブル依存症と気付いた
→離れる（逃げる）事が大事
と、お伝えしました。
と思うよねbuchako。
私もそうでした。
実は、そう簡単に離れられない（逃げられない）のがギャンブル依存症のこわさ。
ども、こんにちはmihoko です。
現在、ギャンブル依存症克服した私ですが。
この、
『ギャンブルから離れる（逃げる）』という状態を保ってはいますが、
再発のこわさとずっと向き合っています。
依存症は完治しないと言われますが、なぜ、やめ続ける事が難しいのか？
一緒に学んでいきましょう。
目次
ギャンブル依存症とは何かを学ぶ
と思った私。
ギャンブル依存症について学んだ方法は
- インターネット
- 本
- 依存症を克服した人に会う
たった３つ。
しかも驚くことに。
実は②と③は依存症克服にとって、なかなか困難です。
本を読んで学ぶ
実は依存症克服関連の書籍があまり販売されていません。
それは、出版業界自体、ギャンブル依存症を語った本がタブーだから。
ギャンブル運営会社は出版社のスポンサーである事が多く、なおかつ、ギャンブル関連の商品は商売になるため、
『ギャンブルをやめよう』
なんて、本がバカ売れしてしまおうものなら、死活問題になりかねないのです。
だから、依存症を研究した学者やお医者様あたりが
- ギャンブルがおこった社会の仕組み
- 依存症のおこる仕組み
とかを述べているような専門書籍がほとんど。
む、難しい・・（汗）
何いってるかよくわかんない！
（少なくとも私はそうでした 失笑）
庶民レベルで学習できる本が少ない為、克服への効果があまりありませんでした。
依存症を克服した人にあう
依存症を公表してくれる、勇気ある隣人はみつからない。
ましては
借金があったり、家庭が崩壊しているレベルだと、
その人はいつの間にか周囲からいなくなっています
（会社を突然やめていたり、連絡がとれなくなったりします）
そこで、皆さんがたどり着くのが。
- ギャンブラーズ アノニマス（依存症本人むけ）
- ギャマノン（ギャンブルの問題で困る家族や友人むけ）
- ヌジュミ（女性むけ）
という、自助グループです。
実は。
調べてみたら、私の家から自転車で数分のところで自助グループのミーティングが開催されている事が判明！
次の開催日
なぜか？
あまりに開催場所が近すぎて、
「もし近所の人や会社の人がいたら嫌だなあ・・」と思っていけませんでした。。。
普段、優等生の私にとって、ギャンブル依存症になったという事は
「人に知られたなくない、恥ずかしい秘密」だったのです。
ネットでギャンブル依存症克服について学ぶ
本や自助グループをあきらめた私はインターネットを活用しました。
調べてみるとわかりますが かなり大多数の方がギャンブル依存症に苦しんでいます。
その手のブログも多数あるし、国自体がギャンブル依存症克服のため開設しているサイトも多くみつかります。
その中で、心理学を学ぶ、スゴイ先生が監修した依存症克服のための情報商材も多数ありました。
わたしは、その情報商材を藁にもすがる思いで買った事もありました（２万円くらい）
結果
２万円で買いましたが、その情報は残念ながら役に立ちませんでした。
情報商材で依存症を克服できない理由
私が購入したギャンブル依存症克服のための情報商材は
『依存症ではない人が考えた、机上の空論』だったのです。
あくまで。
「依存症とは何か？」という事をわかりやすくまとめてあり、依存症を学ぶだけ。
依存症とは何か？を知る事はできましたが
依存症者が誰にも頼らず、自分自身で克服できるほどの、素晴らしい方法ではなかったのです。
これはある意味、当然です。
依存症の重症度は『ひとそれぞれ』で、千差万別。
その人にあったギャンブル依存症克服方法が必要なのです。
そのためどうしても、依存症を克服するための情報は、一般的な方法論に終始してしまいやすいのです。
女性向け依存症克服サイトについて
また、ギャンブル依存症克服のサイトは女性向けのものがあまりありません。
体験談を綴るブログはあれど、女性の方の場合は克服というよりは、体験を共有したいものが多いのです。
男女とも同じ、依存症の状態ではありますが。
男性と女性では依存症の質が違ったり、依存に至る経緯も異なる点が多く、いまいち、女性の私に参考になるようなサイトが少なかった事を覚えています。
そんな状態で私は試行錯誤を繰り返し、へたしたら途中でわけがわからなくなって、
スリップ。
スリップ、またスリップ。
またギャンブル依存症へ逆戻りする。
そんな事を数年繰り返しました。
今はそれでも当時（７年前）より質の良い情報はネットで調べられるようになりましたが、いまだに、この『誰にでも使える、絶対ギャンブル依存症を克服できる方法』というのは確立されていません。
だからこそ私は、
もっと簡単でわかりやすく、特に女性が頼れるような、ギャンブル依存症克服のためのサイトを作ろう
と思ったのです。
簡単にギャンブルから離れられない（逃げられない）スリップのこわさ
前回、ギャンブルから離れる（逃げる）ギャンブルのアプリがヤバイ理由でお話ししたスリップとは
ギャンブル依存症者がパチ・スロをしようとして、暫くしてまた、ギャンブルにのめりこんでしまうようになる
という事でしたね。
そうなんです。
離れているから大丈夫は
→離れていないと大丈夫じゃない
という事なんです。
スリップしやすい状況
- パチ・スロに行けるだけのお金が手元にある
- 家族や友人にバレないで一人で使える時間がある
- 心が不健康（ストレス・ちょっと位平気という甘えや怠惰）
この３つの条件が重なった時、スリップは起こりやすいです。
逆に、この３つを徹底して回避していれば、『ギャンブルしたい』とは思わないのです。
実際に、このスリップしやすい時（パチ・スロしたい）と思った時を記録につけてみてください。
みごとに、
この①～③のどこかに、必ず問題がある事を自覚できます。
スリップはチャンス
そうですよね。
せっかく、パチ・スロ禁して30日、3か月、半年、1年、、10年！
どんな依存症者さんでも、どこかでかならず「スリップ」するタイミングはやってきます。
とくに。
パチ・スロ禁を始めた状態のあなた。
始めの頃は1週間、1日、ひどければ１時間おきに
という誘惑が頭をグルグルします。
そんなあなたにスリップする条件がそろえば、パチ屋に行ってしまう確率はすごく高くなります。
パチ屋に行ってしまう事、きっとあると思います。
そんな時
実はチャンスなんです
スリップをしたら絶対するべきこと３つ
- 何故パチ屋に行ったのか、理由が何かを記録につける
- 自分を責めすぎない
- 克服をあきらめない
１【パチ屋に行った理由を記録につける】
なぜスリップがチャンスか？というと。
スリップをするときは３つの条件がそろう
とお話ししましたね。
この３つの条件のうち記録をつけると『自分がスリップしやすい条件』というのが良くわかるんです。
例えば私の場合
上記理由でスリップが多かったのですが、
中でも
家族が家にいない時
というのがスリップしやすかったのです。
だから、できるだけ、休みは家族と一緒に過ごしたり、
家族といれない時は予定をあらかじめ自分でいれて
時間を持て余さないようにしていました。
他の理由でもスリップはしましたが、他はそこまでの頻度がないので、ガマンする事ができました。
２【自分を責めすぎない】
当然。
ガマンしていたものをやってしまえば、自分を責めます。
・ダイエットしてたのに、食べちゃった
・お金ためて旅行行こうと思ってたのに、洋服かっちゃった・・
すごく自分にがっかり。。残念ですよね。
でも。
「ギャンブル依存症を克服する事をやめた」
わけではありませんよね？
スリップはあくまで、『依存症克服の途中で、一時的にギャンブルをしてしまった』という状態。
「依存症を克服しよう」と覚悟したあなたは正しいのです。
だから。
スリップはチャンス
と、失敗を活かせばいいだけなのです。
３【あきらめない】
これ、ダメなパターン。
繰り返しているという事はスリップではなく、再発ですね。
スリップをすると自分を責めて、
となりやすいんです。
- 今月スリップしたから、今月だけパチ・スロしよう
- 来月から、パチ・スロ禁をまた始めよう
一度スリップをすると、それをきっかけに
自分に「パチ・スロしてよい理由」を与えてしまうのです。
それがスリップのこわいところ。
スリップを繰り返すと以前よりも依存が深くなる
この意味は。
以前禁止した時よりも、ガマン をした。
だから、やっていい
今回だけ、今回だけ、今回だけ・・・（エンドレス）
だから、今回だけやっていい
つまり、
自分にギャンブルをやっていい理由を与えるため、スリップは繰り返しやすい
だからスリップは怖いのです。
大丈夫。
スリップしてもあきらめないで。
ちゃんと、ギャンブル依存症を克服する日が来るから。
スリップした自分を責めすぎず理由だけしっかり確認して、スリップした次の日から、またパチ・スロ禁を始めましょう。
どんな事があっても
ギャンブル依存症克服をあきらめない事
それが大事です。
『ギャンブル依存症克服』は本では学べない。スリップの原因を冷静に考えてみたくなった？
いかがでしかた？
依存症者が回復にすすむための、初めの一歩『自分が依存症であると自覚する』という事が大事。
そして、次のステップは『ギャンブルから離れる（逃げる）』事が重要でした。
でも。
そのギャンブルから離れる（逃げる）には
スリップ
という誘惑をたちきって、依存症と向き合う必要があるという事が
おわかりいただけましたでしょうか？
でも
それでは
離れる・逃げて、スリップもしなくなったけど。
ギャンブル依存症克服ってそこで、終わりじゃないの？
ギャンブル依存症を克服しても人生は続きますよね。
次回、
人生やり直したいギャンブル依存症のあなたへ。回復の重要なポイントとは？
で解説していきます。
んじゃ、またね
