依存症プロセス6:崩壊が本格化し周りを巻き込む 『カードが友達』
ギャンブル依存症のみなさーん
借金で自転車操業してますかー?
こりゃ、たびたび失礼なご挨拶から始まり申し訳ありません。
どうも。mihoko です。こんにちは。
借金を始めてから。
あっというまに3枚のカード限度額は底をつき。
ついにおまとめローンで、借金をまとめました。
しかし
- 借金は借金をよぶ
- 借金はクセになる
上記で説明した通り、私は借金がクセになりました。
と、いうことは。
そう。
私はおまとめしたにもかかわらず、
さらに『借金』したのです。
ほんとうにそうですね。。。
どうすれば、こんなアホーが借金をやめられるのか?
お話ししていきますね。
目次
借金で2回目の生活破たん
生活するため、お金を借りました。
でもおまとめで借り換えしたため、苦労をして稼いだお金での返済ではありません。
自分では
と頭では思っても、カードの限度額が自分の貯金のような錯覚に陥り、
新たに増えたカードの限度額分も、
と、どんどん使っていました。
結果。
2度目の生活破たんがたった1年でやってきました。
前回は1年で100万円の借金。
今度は1年で約120万円の借金。。。
ダメもとでおまとめしてくれた銀行に、さらにおまとめできないかをかけあってみましたが
「返済を目的に1本化しているのに、さらに増えた借金をまとめるわけには行きません」
と当然のお断り。
当たり前の返答がかえってきました。。
しかし。ここで重ねた借金は120万円近く。
前回以上の重さです。
ここでついに家族に借金があることを打ち明けました。
ただし『ギャンブル依存症』については打ち明けませんでした。
だってまだここまできてもギャンブル依存症という自覚がなかったからです。
ギャンブル依存症は否認の病気
ほんとに不思議ですよね。
借金してまでギャンブルにつぎ込んでいる状況だけで異常さを感じるのに、
本人は無自覚、というより『認めたくない』という気持ちのほうが強いのです。
なぜかを解説していきます。
判断力が低下している
ギャンブル依存症の状態に陥ると、判断力が低下します。
依存に陥った脳はダイレクトにダメージを受けているため、自身で欲望をコントロールすることができません。
なんとなく、
と、頭に浮かんだとしても、お金を使い続けます。
※損失回避の法則。損した分を取り戻そうとする心理傾向の事です。
勝利への幻想や損失の取り返そうとする心理が、客観的な判断を妨げてしまうんです。
否認と逃避
依存症者は自分の問題を認めません。
逆に借金という問題から逃れるためにギャンブルに頼ることがあります。
ギャンブルは確実に稼げるわけではありません。
確実に稼ぐためには仕事をしなければなりません。
しかも私の場合は仕事をした上、コツコツと借金の返済を何年もし続けなくてはなりません。
そんなつらい現実から逃れるためにさらに依存が深まり、その結果、問題の深刻さに気づきにくくなるのです。
隠蔽するための嘘(ウソ)をついてしまう
ギャンブル依存症の人は「ギャンブルに依存している」「ギャンブルで借金をしている」という重大な問題を人に知られたくないという強い気持ちがあります。
なぜなら
みっともないから
前回の記事
でもお伝えしましたが、
ギャンブル依存症で借金をする人には以下のような特徴があります。
- 完璧主義:支払えるお金がないのに、別から借りてでも用立てようとします
- みえっぱり:現実の自分よりよく見せようとして借金をします
- 楽観主義:根拠のないポジティブ。計画的な返済ができません
- 欲求を抑えられない:欲しい物があると予算を考えて行動できません
私には完璧主義で見栄っ張りな特徴がしっかりとありました。
最後の最後まで、この気持ちを持ったままで破綻しました。
こんな態度だから当然、問題を何とか隠してバレないよう努力をする、つまり『嘘(ウソ)』をつくんです。
例えばギャンブルで作った借金を
とか、
など、
次から次へとウソをつきます。
根本は『ギャンブルで借金したなんて、みっともないからばれたくない』
これが、ギャンブル依存症という病気を受け入れず、否認する一因となります。
依存の自覚の欠如
ギャンブル依存症の人は、依存が進行していることに気づかないことがあります。
私も実際、勝ち続けるタイミングがたまにあることで、パチプロみたいに職業にでもできるんじゃないか?位の気持ちになることがよくありました。
ただのギャンブル依存症なんだけどね…
これを『自己誤認』と言って問題がないつもりになり、依存に対する自覚が薄れてしまうのです。
以上主に4つの上記のような理由から、ギャンブル依存症の人が自らの問題を認め、依存症克服に取り組むようになる事はとても難しいのです。
たとえ克服に取り組み始めたとしても、一人で克服するのは本当に長く辛い時間がかかります。
当然、家族を巻き込むこともあります。
私は自力で一人克服をしました。
が、安心してパチンコ屋の前を通り過ぎる事ができるようになるまで『10年』かかりました。
家族への告白と依存症者への正しい対応
わたしはかなり追い込まれました。
仕事も手につかないほどです。
そんな気持ちもあり、借金を家族に告白することにしました。
ここまで家族の中で『優等生』であった私。
親はもちろん兄弟に心配をかけたくないため、なんとか自分で解決したいともがいていました。
でも、うつ病→ギャンブル依存症
この状況で借金に立ち向かうには無理がありすぎたのです。
告白はただ受け止める
家族の方はかなりショックを受けることでしょう。
でも、カミングアウトしてきた時点で、ギャンブル依存症者はもう限界を感じています。
まずは受け止めてあげてください。
『なぜそうなったのか?』
話をきいてください。
人に話をすることで本人も状況を整理することができてきます。
そして落ち着いて対処方法を考える事ができるようになります。
でも、返済だけは、絶対手伝わないでください
告白を受け止めるのが辛かったらまず専門機関などに相談
家族がギャンブル依存症で借金を抱えた。
当事者本人だけでなく、ご家族もかなりショックをうけることでしょう。
状況によっては受け止めきれない方もいるかもしれません。
場合によってはご自分を責めるかもしれません。
誰にも相談できず苦しむ。
そしてご家族まで壊れていく。
そうならないために。
辛かったら専門機関や信頼のおける人に相談をして、心の余裕を持ちましょう。
告白されても責めて怒らない
ギャンブルでお金を使いすぎて、生活費すら困る生活。
もちろん怒りたくなる気持ちも、責めたくなる気持ちも十分わかります。
でも。
ここで怒ったり責める事で、逆ギレして、相手もひっこみがつかなくなります。
そこで、
『受け止める』気持ちを見せる事で、『あれ?怒られない。どうしたんだ?』と、後ろめたい気持ちにさせるのです。
辛くても尻ぬぐいは絶対しないこと
家族の一大事に、つい、借金の肩代わりや周囲の謝罪を引き受けたりする。
家族ってそういうものですよね。
でも、
尻ぬぐいをしてしまうと、自分がどれだけ家族を困らせているか。
本人は一時的に反省しても、また借金を繰り返してしまいます。
なぜならギャンブル依存症は病気だから。
ギャンブルの誘惑を目の前にすると意思の力ではどうにもならないのです。
さらに、尻ぬぐいをしたことでいったん心が楽になるので、結果的にギャンブル依存症を加速させる原因になってしまいます。
本人がした借金の責任は誰も変わることができないと覚えておきましょう。
ギャンブル依存症に一緒にたちむかう
何度も言います。
借金の肩代わりや尻ぬぐいをすることは絶対にやめてください。
ギャンブル依存症者が依存に気付き、反省し、立ち直りたいという気持ちをみせたら、
依存症克服について一緒に協力をする、一緒にギャンブル依存症に立ち向かうのです。
例えば、1日ギャンブルをがまんできたら、一緒に喜ぶ
そんなささいな事で良いのです。
ギャンブル依存症者にとって、だれかの目が入る事はとても心強いのです。
家族が借金を肩代わりした場合
本当は220万円ある借金を私は家族に、
「100万円ある」と打ち明けました。
まだその他に、
120万円も借金があるとは言い出せず、
「体を壊したあと生活費に使った」という、あたらずしも遠からずな理由で
兄に相談してお金を貸してもらいました。
つまりウソつきました
ギャンブル依存症の私はみえっぱりでウソつきでした
この後におよんで、自分を取り繕おうとしたのです。
おまとめローンで100万円
120万円のうち、兄から100万円をかりる。
さて。
残るは20万円・・・
ここでとうとう。
消費者金融からお金をかりました。
当時。
かわいい目をうるうるさせた、あのチワワさんのCMしていた、例の金融屋さんです。
わたしは
家族に借金をしたにもかかわらず、消費者金融からも20万円の借金をしたのです。
消費者金融からの借金
2024年の有名どころといえば、
- ア〇フル
- プロ〇ス
- ア〇ム
などですね。
いずれも時代にあわせたマーケティングで顧客を増やしています。
非対面で借りるのも返すのも簡単になりました。
でも消費者金融である事に変わりはありません。
消費者金融とは
銀行などの融資に比べ、借入の手続が簡単なことが特徴です。
他の金融機関に借入がなく安定した収入がある場合、
年収の1割または50万円以内であれば、無担保・無保証で現金を借りられることが多いです。
ただし、無担保・無保証でにできる裏には、高い金利と支払いが滞った場合の取立てがあるという事を忘れてはいけません。
街金(まちきん)、サラ金とは
一時期、この高い金利と過度な取り立てが社会問題になった時期に呼ばれていた消費者金融の呼び方です。
ヤミ金というのは、さらに違法な営業(違法に高い金利)をしている消費者金融の事で、
この業者にお金を借りたら最後、、、というイメージがありました。
当時でもチワワさんのカードは驚くほど簡単に作れました。
限度額30万円です。
しかも、無人契約機で対面での接客ではありませんでした。
電話BOX位のスペースに入って画面の指示と時折聞こえるアナウンスに従って、質問に答えていくだけ。
『カード申請の理由は?』
さすがに。。。
この理由でお金を貸す金融屋は本当に商売といえど、悪魔だと思いました。
だって、よく考えて下さい。
生活費のない人間に30万の無担保の借金をしても良いと審査を通すのだから。
もちろんコロナなどの特殊な事情がある方は別だと思います。
だけど、長い期間を経て返すとしても、金利でナケナシのお金をしぼりとるわけだから。
お金は貧乏人から搾り取れという姿勢は本当に容赦ない。
でも。
こんな理由
(ギャンブルで作った借金で生活に困る)
で、頼らなくてはいけない自分はもっとクズだ。
しかしこの時はこの20万円が借りられて本当に助かりました。
そして。
この消費者金融にはのちのちまた助けられる事になります・・・。
まとめ
いかがでしたか?
家族の方の対応について大切なことをお話ししていきました。
自分がギャンブル依存症なのでよくわかります。
本人は十分苦しい。
いつも、自分を責めて、責め続けています。
そこで安易に助けると。
相手は病気。
助けたところで、根本的な解決(ギャンブル依存症を克服する)には至りません。
さらに、ギャンブル依存症を加速させるだけなのです。
じゃあ、どうすればよいの??
ま、お待ちください。
本人が依存症から目を覚ますあの底つき現象が。
次回、どん底はギャンブル依存症克服の始まり。終わりが始まりになる日
ぜひぜひ、ご参考にしてくださいね。
んじゃ、またね。